知らない世界を知る
国際結婚をしていると、、
初対面にも関わらず、いきなり夫とのなり染めを聞かれたり🙃、
英語が話せると分かると、、
やっぱりペラペラになるには外国人の彼氏、彼女を作るのが一番だよね〜
とか言われる。
こどもが生まれれば、
私もハーフのこどもが欲しかった〜
と言われ、
こどもの顔を覗いては、
あれ?なんか日本人っぽくない? だの、わ〜!超外人!
など、品定めされる。
最初はいちいち反応して、
じゃあ、〇〇さんはご主人とはどこで知り合ったんですか〜?
と切り返してみたり、
英語?勉強したんです。
わ〜、超外人!かわいい〜😍
と生まれたての次男に集まってくる集団からは、日本人ぽいと言われる長男をこっそりと避難させたりもした。
パパ似、ママ似でよくないですか?
彼らのいう日本人、外国人には、その声色から合格、不合格を連想させ、こども達にはそれを早いうちから感じて欲しくなかったのだ。見た目の問題は、本人達にはどうしようもないことだからである。
そんな私の反応に戸惑っている相手の様子を見て、彼らは何も私を怒らせよう、傷つけようと思って言っている訳ではなく、単に知らないのだということが分かってきた。
無邪気に疑問に思ったことをただ訊いているだけ、思ったことをただ口に出しているだけ。。ただそれだけのこと。
私も単に知らないというだけで、無意識に人を傷つけてしまうことが、これまでにあったかもしれないし、またこれからそんなこともあるかもしれない。 知るってとても大切なこと。
そう思って手に取ったのが、この本📘
ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと📘
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書店で最初、中をパラパラとめくった時、たまたま作者の手話が聴覚障害を持つ両親の元で育ったにも関わらず、完璧ではないことに触れているページに目が留まった。
英語、喋れる?
我が家のこども達が初対面の人に会うと必ず聞かれる言葉。
こども達は英語を話せるが、単に父親が英語ネイティブというだけでそうなっている訳ではない。家庭では英語を話す、英語しか話さない、そういった環境を作っているから話せるのである。
手話も同様に使っていなければ身に付かず、私たちで言うパパやママの英語は分かるけど、話せない、日本語で返してしまう😞、というのと同じことが手話の世界でも起こるという、当たり前といえば当たり前のことに、これまでちっとも気づかず、とても興味を持った。
知らない世界を知る☝️、それもコミュニケーション手段を入り口に、軽い気持ちで開いたこの本は、気づけば私を予想とは遥かに違う、全く別な世界へ連れ出し、おまけに私を号泣させた。何日もかけて読むはずだったこの本を、私はほんの数時間で一気に読み切ってしまった。
この本はとても愛に溢れている。でもその愛は時に痛かったり、とても切なかったりする。
おうちで過ごす時間が長い今、皆さんにぜひ読んでもらいたい。