munchkins’ blog

国際結婚、英語、子育て、プリスクールの内情など、つらつら。。

こどもは親のつれでもなければ、アクセサリーでもなんでもない!

f:id:munchkins:20210117182830j:plain

数年前にチャイルドマインダーの資格を取得した。

以来「こども」と書くときは必ず平仮名か、もしくは「子」だけ漢字を使っている。

 

理由は、こどもはあなたと同じ様に1人の人間であって、単なるつれでも、また親の付属品でもない。その考えに深く共鳴したからだ。

 

時々見かける、見た目が女の子のような男の子。

どのくらい女の子かっていうと、髪は長く綺麗に結ってあってスカートも履いている。指には時折マニキュアが施してあり、誰が見ても男の子には見えない、そんな男の子。

 

「ごめんなさい💦女の子かと思っちゃった。」

 

「いいえ☺️ 私、女の子が欲しくて。。。」

 

こんなやりとりがある度に、私は少し悲しくなってしまう。

 

私には目の前にいるこの男の子が、お母さんのアクセサリーのように思えてならないからだ。

 

女の子が欲しいって気持ち、分からなくもない。我が家も男の子2人だし。

でもだからといって、生まれた時から女の子ように育てるのは、初めからその子を受け入れていないようで悲しい。 

 

そんなことはない✋

私は息子が大好きだし、ちょっと自分の好きなものを着せてるだけ。そんなに深く考えないで☺️というのは、その方の話ぶりで分かる。

 

でも、その方は知っているのだろうか?

 

スクールでは、男の子?女の子?に始まり、なぜスカートを履いているのか、なぜリボンをつけているのかなど、しょっちゅう質問され、トイレでは立っておしっこをしていると周りの友達に覗かれたりするのを。 。。

 

性別は、男の子と答えている

そして、どうしてそんなことを聞くの?というのが、彼の表情から見てとれるので、聞いたお友達にも私から同じ質問を投げかけることで、この男の子?女の子?の質問は一旦は終息する。

 

でも、なぜスカートを履きリボンをつけるのかについては、彼はいつも答えに困っている。

 

それはそうだろう。

物心ついた時には既に履いていて、そういうものだと思って育ってきているのだ。それをなぜ?と言われても、、といったところだろう。 

 

かわいい、、から?

 

2021年、新しい年を迎え、腰近くまであった長い髪をショートにして現れた彼。

保護者の、小学校入学を意識してのことだろう。

元々綺麗な顔立ちの彼は、ショートにしてもまたよく似合い、友達や職員、保護者からも絶賛だった。最初こそ照れながらも嬉しそうにしていた彼だが、ここのところ少し様子がおかしい。ちょっとしたことで泣いたり、何かいつも不安げだったり。。

 

友達の彼に対する態度が一変、変わったわけでもない。これまで通り、男の子とも女の子とも遊んでいる。

変わったと言えば、むしろ彼の方かもしれない。

髪を切り、チュチュやスカートを履くのを辞めた彼は、まるで鎧のない戦士のようにどこか自信がなく頼りなさげで、そしてもろい。

 

私は息子が大好きだし、ちょっと自分の好きなものを着せてるだけ。

 

彼がこれまで通り、リボンやチュチュといったかわいいものを身につけていたいかどうかは分からない。恐らく彼自身も今、混乱しているのだろう。

これから彼が何を鎧に選ぶのかは分からないが、今度はお母さん、自分ではなく彼の気持ちを尊重してあげて欲しいなと思う。

彼はあなたの物ではなく、彼自身のものだから。

 

そして彼には早く自分に合った、自分の好きな鎧を見つけてもらい、以前にあった自信や輝きを取り戻してもらいたい。